頭皮にニキビや湿疹がある場合の治し方は?

頭皮にできものや湿疹があるときは、痛みを伴ったり、かゆみやフケが増えたりすることが多いです。そのまま放置しておくと、炎症から抜け毛や薄毛を招くこともあるため、きちんと治す必要があります。この記事では、できものや湿疹ができる原因や頭皮に与える影響、治し方を解説していきます。

頭皮にできものや湿疹ができるのはなぜ?

ある日突然頭皮にできものが現れ、だんだん腫れて傷んだり、かゆみのある湿疹が広がったりすると、一日中気になるものです。まずは、なぜ頭皮にできものや湿疹ができるのかを説明します。そして、頭皮にどんな影響を与えるのか確認していきましょう。

できものや湿疹の原因と症状

頭皮にできものや湿疹ができるのは、様々な原因があります。原因がいくつか重なると、症状が悪化する恐れもあるので、注意が必要です。ここで紹介する主な原因と症状の中に、自分に思い当たるものがないか見てみましょう。

原因1. 頭皮を清潔に維持できていない

洗髪を怠ったり、汗をかいたまま長時間放置したりすると、頭皮に雑菌が繁殖して毛穴の中で炎症を起こします。すると、ニキビが化膿したようなできものが生じることがあります。
また、長く洗っていない枕カバーや湿った枕にも、雑菌は繁殖します。この場合、きちんと髪を洗っていても、菌がまた頭皮に戻ってくるので要注意です。

原因2. シャンプー剤の影響や、間違った洗髪法

頭皮の湿疹に多い原因が、シャンプーによるものです。使用しているシャンプー剤の成分の刺激が強すぎたり、香料や着色料、石油系界面活性剤、シリコンなどの化学薬品によるアレルギー反応が起こったりして、湿疹が出ることがあります。

また、シャンプーやコンディショナーを使った後のすすぎをしっかり行わないと、成分が頭皮や毛穴の中に残ってしまい、湿疹やできものが現れることも考えられます。

原因3. 頭皮の過剰な皮脂分泌

睡眠不足やストレス、油っぽい食事、ホルモンの影響などで頭皮の皮脂が過剰に分泌されると、かゆみやフケ、ニオイだけでなく、毛穴が詰まってできものや湿疹が生じやすくなります。

これらは、皮脂やフケをエサとする細菌や微生物が異常繁殖した「脂漏性皮膚炎」という炎症です。フケが増えたり、強いかゆみを感じたりします。赤いブツブツした湿疹や、触ると痛みのある腫れたできもの、白い膿がある化膿したニキビのような症状が出て、なかなか治らないのが特徴です。放置しておくと悪化するケースが多いです。

原因4. パーマやヘアカラー、整髪料の薬品に対するアレルギー

パーマやヘアカラーなどに使われているのは、強い薬品です。特に敏感肌やアレルギー体質の人は、薬品に対してアレルギー反応を起こし、できものや湿疹などが現れることがあります。また、スプレーやワックス、ジェルなどの整髪料に配合されている薬品でも、同じようなアレルギー症状が起こる可能性があります。

できものや湿疹が、頭皮に与える影響は?

頭皮にできものや湿疹があると、かゆみやフケが出て気分も良くないものです。ところが、目に見えないところでは、もっと大きなトラブルが起こっています。頭皮に炎症があると、かさぶたや膿で毛穴がふさがってしまい、皮脂や汗が外に出られず、さらに新たなできものや湿疹をつくることになります。

そして、最初は頭皮の表面に住んでいた細菌が、どんどん毛穴の奥で繁殖し、髪の毛の細胞の働きを弱めます。すると、髪の毛が成長しなくなって抜け毛が増え、薄毛からハゲに進行することもあります。また、できものや湿疹が化膿しているのを放置すると、頭皮が毛根を固定できなくなり、髪の毛が抜け落ちてしまいます。

頭皮のできものや湿疹の治し方

頭皮にできものや湿疹などの症状がある場合は、育毛剤を使っても、抜け毛や薄毛を改善することはできません。いま出ている症状をしっかりと治してから、育毛剤を使うようにしましょう。治すには、できものや湿疹の原因を知ることが重要です。原因とは無関係な対処をすると、改善されないうえに悪化してしまうこともあります。

頭皮にできものや湿疹ができたら

できものや湿疹がまだそれほどひどくない場合は、次のような方法で治ることがあります。それぞれの原因に合わせた治し方を紹介するので、参考にしてください。

方法1. 頭皮を清潔に保つ

なるべく毎日洗髪する習慣をつけましょう。夏場やスポーツの後など頭皮に汗をかいたときは、できるだけ早く頭皮を洗うことを心がけてください。すぐにシャワーを浴びられない場合は、濡らしたタオルで頭皮の汗を拭くだけでも効果があります。

また、枕や枕カバーを清潔に保つことも大切です。枕カバーはできれば毎日交換したほうが良いでしょう。枕も週に一回は太陽に当てるか、ウォッシャブルタイプなら洗濯するようにしましょう。

頭皮のムレも、できものや湿疹を悪化させるため、必要でなければ帽子を被るのは避けたいものです。どうしても被らなければいけないときは、通気性の良いものを選びましょう。

方法2. シャンプー剤を見直す

シャンプー剤の成分が合わないことが考えられる場合、現在使っているシャンプー剤をオーガニック系で無添加なものに変えてみるのも、一つの方法です。天然成分がメインで、頭皮に不要な薬品をなるべく配合していないシャンプー剤を使用すると、症状の改善が期待できます。

また、髪の毛についている泡がなくなっても、頭皮や毛穴の中にはまだまだシャンプー剤が残っています。すすぎ洗いは最低でも5分くらい、38度くらいのぬるま湯のシャワーでしっかりと行いましょう。

方法3. 脂っこい食べ物やジャンクフードを減らす

添加物の多いスナックやジャンクフード、脂っこい食事を控え、頭皮の皮脂分泌を正常に整えます。野菜や果物をたくさん摂取するよう心がけましょう。

方法4. 生活習慣を見直す

ストレスや睡眠不足、過度な飲酒や喫煙は、自律神経やホルモンバランスを乱し、頭皮の皮脂を過剰に分泌させます。いきなり生活を変えるのはなかなか難しいですが、できることから意識して、少しずつ改善していきましょう。

方法5. パーマやヘアカラー、整髪料などをなるべく使わない

パーマやカラーリングによるヘアスタイルのオシャレも捨てがたいですが、将来薄毛やハゲにならないように頭皮の健康を取り戻すことが先決です。できるだけさっぱりとしたヘアカットで、整髪料を使わなくていい髪形にすることも、症状の改善につながります。

脂漏性皮膚炎など、症状が悪化している場合

「かゆみが強くなって夜眠れない」「かき壊して化膿してしまった」「できものや湿疹が広がってきた」「痛みや腫れがある」など、症状が改善されず悪化している場合は、皮膚科などの専門医を受診することをおすすめします。

特に脂漏性皮膚炎の場合は、ステロイド系や抗真菌剤の塗り薬を処方してもらうことによって改善する場合がほとんどです。症状が悪化して抜け毛が増えてしまう前に、適切な治療を受けましょう。炎症を放置しないことが大切です。

頭皮のできものや湿疹は、放っておくと抜け毛や薄毛の原因になります。自分の原因や症状を見極め、それに合った治し方で健康な頭皮を取り戻し、育毛環境を整えましょう。