薄毛を改善するのなら、まずは育毛剤を使うことが必要です。
でもそれだけでなく、育毛に効果的な食べ物を積極的に食べるのは大切です。
育毛に効果的な食べ物として、「唐辛子と豆腐」が現在注目されています。
そこでそれがどのような理由で効果的で、
どのように食べたらいいのかをまとめました。
唐辛子と豆腐を一緒に食べることで、
「IGF-1」の分泌を盛んにする作用があるようです。
IGF-1とは?
IGF-1は、現在「薄毛の改善に効果がある」と話題になっている物質です。
「Insulin-like Growth Factor-1」の略称で、
日本語に訳すと「インスリン様成長因子」となります。
筋肉や骨、皮膚、神経、内蔵などなど、体のさまざまな場所に存在し、
アンチエイジングに大きな効果があることがすでに明らかになっています。
IGF-1は、
- 認知症・うつの改善
- 糖尿病・高血圧など生活習慣病の予防
- 免疫力の向上
- 骨密度の上昇
- 肌の老化防止
などの働きを担っていますが、さらにヘアサイクルを正しい周期に戻し、
抜け毛を予防する効果もあることが分かりました。
ヘアサイクルとは?
髪の毛は「ヘアサイクル」にしたがって、生えては抜けをくり返します。
ヘアサイクルは、
- 成長期 …毛母細胞が髪の毛を生産する期間。2〜8年。
- 退行期 …毛母細胞が髪の生産をやめる期間。2〜3週間
- 休止期 …髪の毛が抜け落ちる期間。2〜3ヶ月
の3つの期間があります。
正常な男性の場合、髪の毛は10万本があります。
このうち1万本は休止期にあたっていて、髪が抜け落ちていきますから、
抜け毛があること自体は自然なことです。
ところが男性型脱毛症(AGA)を発症すると、成長期の期間が短くなります。
通常2〜8年あるものが、1年未満になってしまうこともあります。
そうすると、髪は十分成長しないうちに抜けてしまうことになります。
これが「薄毛」であるというわけです。
IGF-1はヘアサイクルを正しい周期に戻す
IGF-1には、このヘアサイクルを正常に戻す働きがあることが分かりました。
IGF-1が毛母細胞に作用することにより、
休止期に入っていた毛母細胞がふたたび分裂をはじめ、
髪が成長するようになるのです。
ところがこのIGF-1、加齢とともに減少してしまいます。
このことが、年をとるにつれて薄毛で悩む人が増える大きな原因であると、
専門家のあいだでは考えられるようになっています。
カプサイシンとイソフラボンはIGF-1を増大させる
このIGF-1の体内での分泌を増大させる作用を持つのが、
唐辛子に含まれる成分であるカプサイシンと、
豆腐などの大豆製品に含まれる成分であるイソフラボンの、
同時摂取であることが分かりました。
IGF-1は、知覚神経から放出される物質、
「カルトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)」が作用すると生成されます。
CGRPは女性ホルモンによって作られるものなので、
女性ホルモンと似た構造を持つイソフラボンによっても、生成が促進されます。
またカプサイシンは、知覚神経を刺激することにより、
CGRPの放出をうながす作用があります。
カプサイシンとイソフラボンの同時摂取が育毛に効果的であることは、
まずマウスを使った動物実験によって証明されています。
また薄毛男性の被験者による臨床試験も行われ、
実際に薄毛を改善することが明らかになりました。
カプサイシンとイソフラボンはどのように摂取したらいい?
臨床試験において、カプサイシンとイソフラボンは、
- 乾燥唐辛子 2グラム
- 豆腐 2分の1丁
を毎日食べることによって摂取しました。
それにより、5ヶ月間で半数以上の薄毛男性に改善効果が見られたそうです。
このくらいの量ならば、料理に取り入れるのはむずかしくありませんよね?
豆腐・2分の1丁は、1日に食べる量としては適当だと思いますし、
唐辛子は一味や七味、韓国唐辛子、豆板醤などが使えます。
マーボー豆腐やキムチ鍋などを作るのはもちろんいいですし、
簡単にできる「冷奴のキムチ乗せ」「納豆キムチ」のレシピを下に載せました。
冷奴のキムチ乗せ
材料
- 豆腐 2分の1丁
- キムチ 50グラム
- 青ねぎ 少々(小口切り)
- ゴマ油 小さじ1
作り方
豆腐の上にキムチを乗せ、青ねぎとゴマ油をかける。
納豆キムチ
材料
- 納豆 1パック
- キムチ 50グラム
- 青ねぎ 少々 (小口切り)
作り方
- 納豆はよく練り、付属のタレで味付けする(カラシは使わない)。
- キムチと青ねぎを加えてさらに混ぜる。