ストレスが原因の薄毛や抜け毛の特徴と改善させる方法

ストレス社会と言われる現代ですが、ストレスは薄毛や抜け毛の原因にもなります。この記事では、ストレスから起こる薄毛や抜け毛の特徴と、その症状を改善させる方法について紹介します。

ストレスが原因の薄毛や抜け毛

ストレスが原因で薄毛になったり抜け毛が増えたりするのは、頭皮で血行不良が起こるためです。まずはその仕組みを確認していきましょう。そして、自分に合った改善方法を見つけることが大切です。

髪の毛に栄養が行かない

ストレスが慢性的になると血管が収縮し、全身で血行不良が起きます。私たちの身体は、脳や臓器など命の維持に必要な器官に、優先的に血液を送るようにできています。つまり、髪の毛を育む頭皮など、命に関わらない部分の血行が悪くなるということです。

そうなると、髪の毛に必要な栄養が血液によって届けられません。抜け毛が増えますし、新しい髪の毛も生えにくくなります。

生活習慣に影響を及ぼす

さらに悪いことに、ストレスは別の薄毛の要因も引き起こします。具体的には、睡眠不足や食欲不振、暴飲暴食、うつ病などが挙げられます。それぞれ詳しく見ていきましょう。

睡眠不足

寝ている間には髪の毛を育てるのに欠かせない成長ホルモンが分泌されるので、睡眠はとても大切です。質の良い睡眠を得るには、交感神経と逆の働きをする副交感神経が優位に働かなければなりません。そのため、交感神経を優位にさせるストレスが過剰になると、睡眠が不足し、髪の毛の成長が妨げられます。

食欲不振

私たちの身体は、ストレスを受けると血糖値が上がることがあります。すると、食べていなくても満腹感が生じるので、食欲不振に陥ります。さらに、ストレスは内臓の血流も悪くするため、消化機能が落ちて食欲がなくなることも考えられるでしょう。

髪の毛に必要なものも含めて、私たちが栄養を摂るのは食事が基本です。食欲不振になって栄養が不足すると、髪の毛が生えにくくなります。

暴飲暴食

ストレスがかかると、ついつい食べ過ぎてしまう人も多いのではないでしょうか?これは、ストレスにより脳の機能が低下して、感情をコントロールしにくくなるためです。
暴飲暴食してしまうと、胃などの消化器官に血液が集まるために頭皮の血行が悪くなります。薄毛や抜け毛に影響するでしょう。

うつ病

慢性的にストレスを受けると、交感神経ばかりが優位に働く状態が続きます。これは、いわゆる「自律神経失調症」の状態ともいえます。自律神経失調症は、うつ病の入り口です。こうした状態が継続し、交感神経も副交感神経も働きづらくなると、うつ病になります。

うつ病が直接、薄毛に関係があるとは言えませんが、睡眠不足や食欲不振といった薄毛につながる症状を引き起こすことが考えられるでしょう。

ストレスを解消して薄毛や抜け毛を改善する

重要なのは、そもそもの原因であるストレスを上手に解消することです。取り組みやすいおすすめの方法として、笑うこと、泣くこと、運動、森林浴を紹介します。

笑うこと

笑うと、脳下垂体からエンドルフィンという物質が分泌されます。エンドルフィンには、私たちの身体をリラックスさせ、副交感神経が働きやすくなる作用があります。

泣くこと

「涙活」という言葉もあるほど、泣くことはストレスを減らすのに効果的です。副交感神経が働きやすくなるエンドルフィンのほか、セロトニンといううつ病を緩和する物質も脳から分泌されます。

運動

運動すると、エンドルフィンとセロトニンが分泌されます。運動でストレス解消を図る場合は、有酸素運動が良いでしょう。なかでもウォーキングは負荷が少ないのでおすすめです。

森林浴

森林の木々からは、フィトンチッドという物質が分泌されています。フィトンチッドは副交感神経を働きやすくするので、ストレス緩和に良いです。また、森林はマイナスイオンも多く、自律神経のバランスを整えるのに効果があるでしょう。

円形脱毛症を発症するケース

ストレスは、一般的な薄毛やハゲだけでなく、円形脱毛症という病気も引き起こしかねません。男性型脱毛症(AGA)の仕組みとは違い、自己免疫疾患という症状が関係しています。

ストレスから自己免疫性疾患に

ストレスを受けて交感神経が優位に働き続けると、免疫細胞がうまく役割を果たせなくなり、自己免疫疾患になることもあります。これは、本来は身体に入ってくるウイルスや細菌を攻撃するために備わっている免疫が、逆に自分の身体を攻撃してしまう症状です。

自己免疫疾患に陥ると、本来は悪いウイルスを殺す働きのあるCD8陽性T細胞が毛根付近の細胞を攻撃するようになります。その結果、髪の毛が抜けると同時に新しい髪の毛が生えなくなります。このとき円形にハゲる症状が現れることから、円形脱毛症と呼ばれます。

育毛剤で対応できない円形脱毛症

円形脱毛症はAGAとは発症の仕組みが違うことから、AGA対策の育毛剤は効きません。病院での治療が必要なので、皮膚科を受診して医師に診てもらいましょう。抗アレルギー薬やステロイドを内服するほか、外用薬を処方される場合もあります。

ストレスが原因で薄毛や抜け毛になったら、自分なりの方法でストレス解消しながら育毛剤で対処しましょう。円形脱毛症の場合は育毛剤では治らないので、皮膚科の受診をおすすめします。