チャップアップは円形脱毛症や10円ハゲに効果があるの?

ある日、いきなり丸いハゲができているのに気がついたことはありませんか?こうした円形脱毛症や10円ハゲは、くよくよ悩んだり落ち込んだりすることがストレスになり、かえって悪化することもあります。

残念ながら、チャップアップを含む育毛剤では治療することができません。ここでは、円形脱毛症の原因や治療法について紹介するので、よく読んで理解を深めてください。

円形脱毛症について

円形脱毛症は、丸い形で脱毛することから「10円ハゲ」とも呼ばれています。年齢や性別に関わらず、誰にでも起こる可能性がある疾患です。まずは、この特徴や症状について詳しく見ていきましょう。

特徴

円形脱毛症は、1つまたは2つの円形や楕円形の脱毛が、突然現れる疾患です。一般に「ハゲ」と言われる脱毛は、薄毛からだんだん脱毛へと進行していくため、まったく異なるものだと認識しましょう。

初期の段階で見つけられれば、治療はさほど難しくありません。ただし進行すると、脱毛部分が増えて多発型になったり、つながって広がる多発融合型になったりします。そうなると、治療に半年から1年くらいかかります。

さらに症状が進行するケースには、後頭部や側頭部にかけて広がる蛇行型や、頭髪すべてが抜け落ちてしまう全頭型、まつ毛や眉毛、体毛まで抜けてしまう汎発型があります。

初期症状と進行している症状

円形脱毛症は、初期段階か進行している段階かを、症状によって見分けることができます。脱毛部分と頭皮の他の部分とを比較観察して、自分の症状の目安を知りましょう。

初期症状
  • 脱毛部分が10円玉より小さな円または楕円形で、周りとの境目がはっきりしている
  • 脱毛部分が1箇所、または2箇所のみ
  • 円形脱毛の周りにある髪の毛を引っ張っても抜けない
進行している症状
  • 脱毛部分が10円玉よりも大きく、周りの髪の毛との境目があまりわからない
  • 脱毛している場所が2箇所以上
  • 2つ以上の小さな円形脱毛がつながってきている
  • 脱毛部分の周りの髪の毛を引っ張ると、簡単に抜ける
  • 朝起きると、枕にたくさん細かい抜け毛がある
  • まつ毛や眉毛、またはすね毛などの体毛にも脱毛部分がある

円形脱毛症の原因は?

円形脱毛症が発症するのには様々な原因があり、複数の原因が重なることも考えられます。治療への第一歩として、心当たりのある原因を探り、改善していきましょう。

原因1. ストレス

大きなストレスを感じたり、ストレスを長い間抱えていたりすると、自律神経のバランスが乱れます。すると、自律神経のうちの一つである交感神経が過剰に働くようになり、身体が常に緊張状態になります。

交感神経には血管を収縮する作用があるため、頭皮の毛細血管の血行が悪くなり、栄養不足から脱毛が起こります。また、ストレスが、他の原因である自己免疫疾患やアトピー疾患の引き金になることもあります。

原因2. 自己免疫疾患

人には、自分の身体を守ろうとする免疫作用があるため、ウイルスや微生物などを異物として外に排出しようとします。自己免疫疾患とは、この免疫作用が正常に働かなくなり、自分自身の細胞や組織を攻撃してしまう病気です。毛根の細胞や組織も攻撃されてしまうため、脱毛を招きます。

原因3. アトピー性疾患

アトピー性疾患の中でよく知られているのはアトピー性皮膚炎ですが、「アトピー性円形脱毛症」という症状もあります。特に完治しにくい円形脱毛症の場合は、アトピー性皮膚炎と合併しているものが多いです。

原因4. 薬の副作用

何らかの病気やケガの治療をしている人は、投薬などによる副作用から円形脱毛症が起こることがあります。がんや肝炎の治療、透析などを受けていて、円形脱毛症にあてはまる脱毛があった場合は、かかりつけの医師の診断を仰ぎましょう。

また、病院から処方されていない一般の医薬品でも、長期にわたる服用で脱毛の副作用が出ることがあります。円形脱毛症の診察を受ける際に、摂取している薬も持っていくようにしましょう。

円形脱毛症の治療について

円形脱毛症は、症状によっては治療が必要な疾患です。自然に治るものかどうかを自分で判断しないようにしましょう。ここでは、円形脱毛症の治療について紹介するので、適切な処置をするための参考にしてください。

円形脱毛症は、育毛剤で改善できる?

同じハゲと言っても、薄毛から脱毛に進行していくAGA(男性型脱毛症)や加齢による脱毛などと円形脱毛症は、原因や治療法が違います。育毛剤を自己判断で使っても、効果が期待できません。

専門医による治療を受けよう

自分の脱毛症状が円形脱毛症かどうかを知るためには、皮膚科やAGAクリニックなどの専門医を受診しましょう。脱毛症状が初期の場合、ステロイド系や抗アレルギー剤の内服薬や塗布薬を処方されることが多いです。

体質や脱毛の症状によっては、ミノキシジルなどの強力な成分が含まれた発毛剤を使うこともあります。できるだけ症状が軽いうちに、治療を始めましょう。また、症状が改善しないときや広範囲にわたって脱毛が広がっているときは、ステロイド注射や局所免疫療法、冷却治療、紫外線療法など、いろいろな治療法が考えられます。

原因別のケアも大切

専門医の治療と同時に、原因を減らしていくことも大切です。ストレスが原因だとわかったら、できるだけストレスを感じない環境に変えてみましょう。自分ひとりでは解決できないと思ったら、心療内科でカウンセリングを受けてみるのも良いでしょう。

原因がアトピーや自己免疫疾患の場合、薬剤による治療以外に、体質改善などの根治治療を行うと、円形脱毛症を長引かせずにすむことがあります。ハーブ療法や漢方、鍼灸など民間治療にもいろいろあるので、専門医と相談しながら進めてみましょう。

円形脱毛症は、チャップアップを含む育毛剤では、効果を得ることはできません。紹介した原因や治療方法などを参考に、専門医で適切な治療を受け、改善を目指しましょう。